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家から出ずに自分の部屋へと引き持ってしまう人。 引きこもりやニートといった社会問題化しているケースについて その平均年齢について調べてみました。

徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部の境泉洋准教授(臨床コミュニティ心理学)が行った調査によると、引きこもりの平均年齢は31.61歳となります。

引きこもっている年数は平均で10年以上に

平均年齢が30歳を超えているという引きこもり。 ではいつからその生活を始めたのでしょうか。

同調査では10.21年という結果になっています。
10年以上も引きこもりを続けていることが平均ということは
単純に考えて20歳頃から何かしらのきっかけによって引きこもりを開始して、そのままずっと継続していることになります。

年齢から考えて大体高校を卒業して、そのまま進学や就職をせずに部屋へとこもるようになったということでしょうか。

確かに引きこもりが始まる時期としては中学や高校、大学を卒業して働かずにこもるといったことが多そうなイメージではありますが、調査によってそれが確からしいということが分かってきます。

なぜ引きこもりは起きるのか

引きこもりは広汎性発達障害である可能性が全国平均よりもかなり高い

原因の1つとして考えられることとしては、何かしらのハンデキャップを背負ってしまっているということです。
先ほどからの調査によると自閉症やアスペルガー症候群なども含まれる広汎性発達障害の調査では、こうした引きこもりの方が広汎性発達障害である可能性が一般の人と比較して高いことが分かっています。

全国の平均では約1%の人が広汎性発達障害の可能性が高いという状況ですが
今回の調査対象の引きこもりの方では男性の場合26.3%、女性の場合15.8%の方が該当しています。

コミュニケーションに関する障害がハンデキャップとなり
働くことができず引きこもってしまうという状況が現在の社会であれば
何とかそうした方々も働ける社会になっていきたいものですね。